公益社団法人 日本国際生活体験(EIL)

資料請求・お問い合わせ
学校関係者の皆様へ 海外の皆様へ

佐藤 修平(2009年度フランス派遣生)

高校生の時にしかできない、何にも代えがたい体験

留学に興味を持ち始めた時期ときっかけは?

興味を持ち始めたのは中学3年生の頃です。
父が国際関係の仕事をしている関係で、アフリカ人の話を聞く機会があったんです。いろいろ話を聞く中で、アフリカに住む人たちのためになるビジネスをしたいと思いました。そのためにはフランス語が必要だなって思ったのが1つです。
あとは、純粋にフランスという国が好きでしたね。ミュージカルで見た「オペラ座の怪人」もそうですし、サッカーもフランスチームのファンだったことも影響していると思います。 なので、最初から派遣先国はフランスと決めていました。

行くまでに勉強はどのようにしましたか?

フランス語はもともと全然しゃべれませんでした。渡仏前に、挨拶とか、日常会話程度の勉強をしました。それよりも、フランスという国について学んだほうがいいと思って、フランス史を勉強しました。これは、フランスで歴史の授業を取ったので役に立ちました。
あとは、日本のことを知っておくことが大切だと思って、47都道府県を覚えたり、日本の常識や法律など、聞かれたら答えられないことを調べたりしました。これは友だちとの会話で役立ちましたね。

受け入れてくださったホストファミリーはどんな方たちでしたか?

ホストファミリーは両親と24歳、22歳、20歳の3人のホストブラザーがいました。ホストブラザーとは3階の屋根裏部屋をシェアしていました。
とても明るくて旅行が大好きなファミリーでしたね。前にも留学生を受け入れていたり、ロータリークラブの地区長を務めたりと、とても国際的な家族で、ホストブラザーもアメリカに高校留学をしていました。
ホストマザーの洗濯をお手伝いしながら、フランスのことわざを教わったり、ホストブラザーとは庭でサッカーやフリスビー、釣りなどをして一緒に遊びました。
お手伝いは結構しましたね。洗濯に、皿洗い、料理、それから毎朝焼き立てのフランスパンを買いに行くのが僕の役割りでした。

フランス語はどのように上達させましたか?

フランス語の勉強は死ぬ気でやりました。
渡仏後1ヶ月~1ヶ月半くらいで、授業以外の場面では、聞き取れるようになりました。2ヶ月後くらいに自分もしゃべれるようになって、2ヶ月半~3ヶ月くらいで授業が理解できるようになりました。
とにかくホストファミリーと話すようにしていたのと、紙の辞書を持ち歩いて勉強しました。目につくもので、単語が分からないものはすぐに調べるようにしていたんです。で、一回調べた単語には赤でマークして、二回目は黄色。調べるのが三回目の単語はその場で絶対覚えるようにしていました。
最初はジェスチャーと片言のフランス語を活用しながら、辞書で探しつつ会話をしていましたね。意外とこの方法で結構通じました。(笑)

学校の授業はどうでしたか?

授業は最初全然わかりませんでした。
選択した科目はフランス史、英語、スペイン語、体育、哲学、数学、理科、フランス文学。
圧倒的に難しかったのは哲学の授業でした。辞書にも載っていない言葉がたくさん出てきたんです。なので、先生に難しいって訴えたら、「わからないと思う、それもまた哲学。」って言われてしまって。(笑)
フランス文学の授業は面白かったですね。演劇を見たり、美術館に行ったりしました。
宿題はホストブラザーに助けてもらったこともあり、辛いと感じたことはなかったです。
フランス語が分かるようになって、本当の意味で授業に参加するようになってからは、哲学とフランス史については、言語の問題じゃなくて、他の生徒とは前提となる知識の差があるなと感じましたね。

今、自分にとっての留学はどのような価値があったと思いますか?

日本のことを見つめ直せたのが大きかったと思いますね。日本人だから日本のことを意識したことがそれまではありませんでした。海外に出てみて、日本人であることで、悪い思い出もいい思い出もありました。パリではアジア人をバカにした感じもありましたし、その一方で日本のアニメ、漫画、日本食とかで人気もありました。
あと、自分の考えを言えるようになったことも大きいと思います。フランスでは、空気を読むという文化がないですから、自分から発信しないと何も変わらなかったんです。だから発信する力がつきましたね。
それから、親のありがたみがわかりましたね。それまでは普通だった、帰ってごはんがあること1つでも、離れてみたことでありがたみがわかりました。留学をさせてくれたこと、留学中を支えてくれたすべての人にも感謝をしていますし、一生感謝し続けると思いますね。
高校生という時期に海外に行くということは、何にも代えがたいことだと思っています。やっぱり大学生で留学するのとは全然違いますし。なので、いろんな人にぜひ経験してもらいたいです。

佐藤 修平
2009年度フランス派遣生

東京都日野市在住。千葉県立松戸国際高等学校2年時の2009年夏より、EIL高校生交換留学プログラムで、フランスのトゥールに10ヶ月留学。帰国後3年生に復学し、自己推薦入試にて中央大学経済学部国際経済学科に合格し、2011年に入学。