公益社団法人 日本国際生活体験(EIL)

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小野 綾子(2010年度イタリア派遣生)

イタリアと日本の懸け橋になりたい

派遣先国をイタリアにした理由を教えてください。

理由はいくつかあります。もともと歴史が好きだったので、ローマ帝国のあった地に住むことにロマンを感じたということが1つです。それからテレビなどから流れてくるイタリア語の響きをかっこいいと思ったのが2つめです。そして3つめですが、もともと何事にも受け身な性格だったので、それを変えたくて陽気なイメージのあるイタリアを選びました。

出発前にイタリア語はどのくらい勉強しましたか?

出発する年の1月から週1程度ですが語学学校に通いました。少しでもイタリア語に耳慣れをしておきたかったからです。あとは、本やNHKのイタリア語講座で勉強をしました。 また、最初は英語で乗り切ろうと思ったので、イタリア語だけではなく、英語の勉強もしました。

語学以外にはどのような準備をしましたか?

イタリアをよく知りたいと思ったので、イタリアの歴史と文化について本を読んだり、日本の行事や文化についても調べました。留学中いろいろと聞かれたり、授業で発表の機会があったので役立ちました。

受け入れてくださったホストファミリーはどんな方たちでしたか?

ホストペアレンツと2つ上のホストシスターと4つ上のホストブラザーがいました。ホストシスターとはルームシェアをしていました。実は彼女が大学で日本語を勉強していたため、私を受け入れてくれたという経緯がありました。日本語とイタリア語を教え合い、とても仲良くしていました。
学校がお昼で終わり、14時頃から2時間くらいかけて毎日家族一緒にお昼を食べていました。まずパスタが出て、次がモッツアレラチーズと生ハム、パン。あととにかくトマトを多用していましたね。日本に帰って、トマトシックになったくらいです。 日曜だとさらに内容が豪華になりましたね。それをみんなでおしゃべりしながら食べるのが日課でした。ちなみに、お昼が遅いので、夕飯は9時半くらいで、シンプルにお肉とサラダだけといった内容でした。

現地での友だちづくりはどのようにしましたか?

私は、学校が受け入れる初めての留学生でしたので、生徒たちも大興奮で迎えてくれました。アジア人を見慣れていないせいか、物珍しがられ、クラスに入った途端に質問攻めにあいました。 そのため、友だちづくりには苦労しませんでした。イタリア人がコミュニケーション好きな気質だったことも大きかったと思います。気軽に遊びにも誘ってもらいました。名前を日本語で書いてあげたり、折り紙を紹介したのが人気にもなりましたね。

イタリア語はどのように上達しましたか?

最初は英語を使おうと思っていたのですが、ホストファミリーが英語をしゃべれなかったので、英語はまったく使わず、空港に着いた時点からずっとイタリア語漬けでした。
毎日お昼ご飯が終わる4時から夕食までが暇なので、テキストを使って勉強しました。イタリアでは会話することがとても重要なんです。だから書くことよりもしゃべるようにしていました。ホストマザーに1日のことを話したり、ホストシスターとおしゃべりしたりしましたね。5ヶ月くらい経った頃に相手の言いたいことがわかって、こちらの言いたいことも言えるようになりました。 留学前に通ったイタリア語の語学学校では、レベル1だったのですが、戻ってレベルチェックを受けたら、最高レベルの10の結果が出たので、自分でもびっくりしました、とても嬉しかったです。

一番の思い出を教えてください。

イースターですね。日本では祝わないので、友だちに何をするのか聞いてみたら、チョコレートをもらう日だと説明をされました。日本にないことを伝えると、当日、大きなイースターエッグをサプライズでくれたんです。ちょっと泣けるくらい嬉しかったです。
あと、私は4歳から今までずっとバレエを習ってきました。イタリアでもやりたいと思って、ホストファミリーに相談して近くの教室に習いに行っていました。12月のクリスマスの時に、3日間毎日違う教会に行って踊る機会がありました。日本では教会で踊ることはないのでとてもいい経験でしたね。

今、自分にとって留学はどのような価値があったと思いますか?

世界観が広がった気がします。いろんな人たちとコミュニケーションを取って、こんな考え方もあるんだって、柔軟な考えができるようになりました。
また、私は東日本大震災の時に留学をしていました。世界中が日本に注目していて、イタリアでも日本について連日連夜報道していました。その時に日本にいたら、日本を主観的に見ていたと思いますが、イタリアにいたことで、日本を客観視できたこともいい経験だったと思います。交換留学でイタリアの奥深さを知り、大学でもイタリア語をやりたいと思いました。学べる場所が少ないのですごく悩みましたが、今回大学受験でそれが叶ったのでよかったです。イタリアと日本の架け橋になるという、夢の一歩につながったと思います。

小野 綾子
2010年度イタリア派遣生

東京都日野市在住。私立武蔵野女子中高等学校2年時の2010年夏より、EIL高校生交換留学プログラムでイタリアのナポリ市へ留学。帰国後3年生に復学し、海外帰国生徒特別入学試験で京都外国語大学外国語学部イタリア語学科に合格。