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望月 結鶴(2010年度フィンランド派遣生)

自分の進路を決めてくれたフィンランド留学

留学に興味を持ち始めた時期ときっかけは?

小さい時から外国に興味がありました。今でもよく覚えているが、小学校1年生か2年生の時にテレビでミッフィーの特集をやっていて、そこにでてきたオランダのチューリップ畑や風車を見て、「ここに住みたい!」と思った。そこで親にねだって英会話を習い始めたけれど、その後オランダは英語圏ではないことを知って、ショックでした。

派遣先国にフィンランドを選んだ理由は?

やはりきっかけがオランダだったので、ヨーロッパに行きたかったのですが、私が留学しようとした年はアイルランドしかヨーロッパの英語圏の派遣国はなかったんです。アイルランドは比較的費用が高かったので、親と相談しました。私の英語力であれば、英語を学ぶのも、新しい言語を学ぶのも、難易度としてはあまり変わらないんじゃないかって思って、費用が比較的安く、でも教育水準は高く、福祉も充実しているというフィンランドを選びました。

行く前にフィンランド語はどれくらい勉強しましたか?

出発前にフィンランド語はほとんど勉強しませんでした。フィンランド人は英語がしゃべれると聞いていたので、最初は英語でコミュニケーションを取って、フィンランド語に移行していくという戦略を立てたので、英語の勉強を中心に行いました。 しかし、実際現地に行ってみると、ホストスクールにアメリカとドイツからも留学生もいたんです。もちろん彼らは英語がペラペラ。だったら、この中で1番フィンランド語をしゃべれるようになろうと決めました。今となっては、出発前にもっとフィンランド語をやっておけばよかったと思いますね。

どんな気候でしたか?

やっぱり冬は寒かったです。1~2月頃はマイナス25度を体験しました。
これがどのくらいの寒さかというと、髪の毛先や鼻水が凍りだして、太ももがミシミシっていうような感覚です。私が留学した2010年は、フィンランドでも特別寒い年だったそうで、10月の最初の週から雪が降り出して驚きましたね。でも、室内はどこも暖かったです。学校では半そでの人もいたくらいです。なので、クロスカントリーやスケートといったウィンタースポーツを満喫できました。散歩に行く時もストックを持って行ったのを覚えています。 あと、4月以降は夜でも明るい、白夜にどんどんなっていきました。帰国の頃はずっと昼間のようでしたね。22時でも明るいのでついつい夜更かしもしてしまいました。

学校ではどんな授業を取りましたか?

私が通っていた学校では、100個くらいある授業から4~8個くらいを選べました。5学期制で2か月ごとに期が変わるんですが、学期ごとにテストがあり、授業も選べるんです。最初の学期は先生の助言もあって、英語、数学、音楽、芸術、ドラマ、体育を取りました。最後の頃は、やりたい授業だったフィンランド語、心理学、世界史、エストニア史、英語、数学、芸術を取りました。 フィンランドの授業は、答えを求めることではなく、考える力を伸ばすことに焦点があたっているんです。なので手を挙げて発言することが求められました。テストもエッセイ形式で、白紙で4枚くらい与えられて「○○について、あなたの意見を書きなさい」といったもので、時間制限がないんです。始まる時間があるだけで、書く人は4時間くらいかけていたのが印象的でした。

フィンランド語はどのように上達しましたか?

最初の3ヶ月が人生で一番勉強しましたね。死ぬほどフィンランド語の勉強をしました。図書館で借りた、フィンランド語で書いてあるフィンランド語のテキストと、日本から持っていたもの、それから辞書を駆使して勉強しました。リビングで勉強をしていたので、ホストマザーがよく勉強を見てくれました。学校では、友だちが授業の内容を英語に訳して教えてくれました。迷惑をかけているのがわかっていたのですが、謝ると「全然いいんだよ」って言ってくれて、だからこそ早く習得しようと思いましたね。ホストファミリーとは最初の頃、英語も使いながらコミュニケーションしていたのですが、これではダメだって思って、4ヶ月目に入る頃に、ホストマザーにもう英語を使わないで欲しいって頼みました。4月にフィンランド語検定があることを知って、目指すことにしました。目標ができたこともあって勉強しましたし、フィンランド語初級に合格できたことは嬉しかったです。あと、結果的に英語の会話力も伸びたのがよかったですね。

日本に帰った今、留学を振り返ってどのように思っていますか?

キャパシティが広がったな、と思います。人生にはいろんなことが起こるけど、何があっても大丈夫って思えるようになりました。あとは、人の意見をちゃんと聞けるようになりましたね。 それから、母国語を学ぶ大切さを知ったのが大きかった気がします。英語だけでもフィンランドで1年は過ごせると思います。でも、それでは人との距離は縮まらないんです。やっぱり文化や、お国柄を知る入り口は言語だと思いますし。
もちろん、母国語をゼロから学ぶことは大変なんですが、それを「やる」ことが大事だなって思います。それと同時に、英語があれば、世界中の人と話せるということも確認できましたね。私は留学をしたことによって、自分が日本のことを何も知らないことがわかったんです。だからもっと日本の文化を理解したいって思って、進学先を同志社大学の文化情報学部に決めました。日本の文化を広げたいって思っているので、そのために、もっと語学力を伸ばすためにも、大学で1年また留学したいと思っています。次行く時は休学で行きたいですね。留学中に学ぶことと、日本で学ぶことはまったく違うので、急いで学ぶことではないかな、って今は思っています。

望月 結鶴
2010年度フィンランド派遣生

神奈川県横浜市在住。神奈川県立横浜南陵高等学校2年時の2010年夏より、EIL高校生交換留学プログラムでフィンランドのフォルッサ市に10ヶ月留学。帰国後3年生に復学し、現在、同志社大学文化情報学部在学中。