公益社団法人 日本国際生活体験(EIL)

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島津 夏紀(2011年度スウェーデン派遣生)

福祉の国、スウェーデンで過ごした貴重な1年

派遣先国をスウェーデンにした理由を教えてください。

やはり福祉に興味を持っていたのが理由としては一番大きいです。学校の公民の授業でスウェーデンの福祉について学んだことが直接のきっかけです。スウェーデンでは消費税が25%課せられていると聞き、どうやって生活をしているのかを実際に自分の目で見てみたいと思いました。もちろんスウェーデン語を学んだ経験はなかったので、英語圏への留学と迷いましたが、せっかく1年行くのであれば、第三言語を学んでみたいと思い、決意しました。

出発前にスウェーデン語はどのくらい勉強しましたか?

日本で手に入るスウェーデン語の教材はかなり限られています。CD付きのスウェーデン語教材を手に入れ、それで勉強をしていました。出発前には簡単な挨拶ができ、また、アルファベット、数字をスウェーデン語で読めるようにしていました。
また、最初は英語に頼ることになると思っていましたので、英語の勉強もしていました。学校にネイティブの先生がいましたので、その先生と会話するようにしていたことと、EILから出されていた事前英語通信教育を行いながら、自分で単語の勉強をしていました。

ホストファミリーとの生活の中で気を付けていたことはありますか?

なるべく自分の部屋に閉じこもらないでリビングにいるようにし、ファミリーと一緒にお菓子を食べたり、DVDを見たり時間を共有するようにしていました。特にスウェーデンでは、フィーカと呼ばれるおやつタイムを大事にしていて、紅茶とお菓子を食べながらおしゃべりをする習慣があったので、私もその時間を大切にするようにしていました。

現地での友だちづくりはどのようにしましたか?

私は、ホストシスターが同じクラスでしたので、そこから友だち関係は広げていくことができました。とにかく自分からいろんな人に話かけるようにしたのと、日本のお菓子を配ることで話すきっかけを作っていました。特にチョコボールは喜んでもらいましたね。

スウェーデン語はどのように上達しましたか?

3ヶ月くらいで耳が慣れたので、その頃に英語を使わないようにして、スウェーデン語をしゃべるように切り替えました。スウェーデン人はお年寄りも含めてみんな英語が話せるので、英語を使う機会も多く、英語も上達しました。
最終的にはスウェーデン語も英語も上達して、両方とも日常会話はできるレベルになりましたね。

どのようなことが苦労したり、大変だったりしましたか?

最初はやはりホームシックになりました。成田空港で飛行機に乗った瞬間から泣いてしまいましたし、日本の友だちからもらった寄せ書きを見てまた泣いてしまいました。
現地到着後もホームシックがかなり辛かったのですが、ホストファミリーと会ったことで家族がいるんだ」という安心感が生れてちょっと落ち着きました。とは言え最初の1ヶ月くらいはずっとホームシックを抱えていたので、ホストファーザーやコーディネーターにも相談しました。コーディネーターは地域のバレーボールクラブを紹介してくれて、それに参加をしたことで友だちができました。また、ホストファミリーもハグしてくれたり、一緒に散歩に行ってくれたりしたので、だんだん和らいでいきましたね。
他に大変だったのはやはり授業ですね。特にスウェーデン語の授業が大変でした。これに関してはもう頑張るしかなかったので、必死で勉強しました。

一番の思い出を教えてください。

やはりクリスマスとミッドサマーといったイベントが思い出に残っています。 クリスマスは本物のモミの木を家の中に飾り、その下にプレゼントをたくさん置き、大量の美味しいスウェーデン料理をみんなで楽しみました。スウェーデンでは、ツリーを片づける時にクリスマスツリーを囲んでダンスをする習慣があるようで、ファミリーとダンスした後片づけましたが、それは1月中旬頃で、日本と違ってお正月という感覚がなかったのが面白かったですね。ミッドサマーというのはスウェーデンの夏のお祭りで、スウェーデンの伝統的な衣装を着て、芝生のある広場でみんなでダンスをする伝統のお祭りです。その日も豪勢な食事を家族で楽しみました。

今、自分にとって留学はどのような価値があったと思いますか?

私を変えてくれた経験だったと思います。いろんな経験を通して成長することができたと思っています。例えば元々私は自分の意見を言うのが苦手だったのですが、留学中は自分から発信することを意識していたので、自分の意見をきちんと言えるようになりましたし、1つ1つのことに責任を持つようになったのも大きな変化だったと思います。
また、将来の道筋が見えてきたことも大きかったです。福祉についてより深く興味も持ったので、大学も福祉学部を選びました。今後は様々な国の福祉について学び、日本に合う福祉の形について考えていきたいと思っています。

最後にこれから留学を考えている中高校生にメッセージをお願いします。

留学をすることによって、自分の視野が広がると共に、やりたいことがきっとたくさん見つかると思いますので、ぜひ挑戦してもらいたいですね。
留学においては、とにかくいろんなことに挑戦してきて欲しいと思っています。失敗して当たり前で、失敗をどう活かすかが大事だと思っています。なので、ぜひたくさんのことにチャレンジしてください!

島津 夏紀
2011年度スウェーデン派遣生

富山県魚津市出身。富山国際大学付属高等学校2年時の2011年夏より、EIL高校生交換留学プログラムでスウェーデンのイエーヴェレへ留学。帰国後3年生に復学し、指定校推薦入試で関西大学人間福祉学部社会福祉学科に進学。