公益社団法人 日本国際生活体験(EIL)

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柴田 瑶香(2013年度フランス派遣生)

自分の挑戦を後押ししてくれる留学経験

留学に興味を持ち始めた時期ときっかけを教えてください。

中学3年生の冬です。短期の留学プログラムの説明会に参加したことがきっかけで留学に興味を持ちました。その留学プログラムは期間に対して費用が高く参加は断念しましたが、留学に行きたい気持ちは変わらなかったので、費用も安く長期で行くことができる交換留学で留学に行きたいと思うようになりました。その後高校生になりEILの説明会に行き、OBの方の説明がとてもわかりやすく、留学のイメージを鮮やかにすることができたEILで行くことに決めました。

派遣国としてフランスを選んだ理由 は何でしたか?

当時はアフリカで将来働きたいと思っていて、そのためにはアフリカ諸国で公用語になっていることが多いフランス語を話せなければいけないと考え、フランス を選びました。中学2年生の時に学校行事で、世界銀行副総裁をやっていた方のアフリカでの体験談を聞き、私もアフリカで働いてみたい!と、その方に憧れたのです。
また、EILの説明会に行った時にプレゼンテーションをしてくれたフランス派遣OBの方が楽しそうにフランスの話をされていて、私にはとてもキラキラしてカッコよく見えたからです。

非英語圏を選ぶことに不安はなかったですか?

ありました。しかし、フランス留学したOBの方に「新しい言語を吸収しやすい今の時期だからこそ、非英語圏にした方が絶対良いよ!」と言われて、不安はありましたがフランス語を習得したいという想いと、なんとかなるだろうという想いで決めました!

出発前にフランス語の勉強をしましたか?

フランス語力は0だったので、語学学校に3ヶ月通いました。初心者のフランス語の本も買って勉強しました。この時に語学学校に通っていたことで、語学学校ならではの授業形式に慣れることができ、パリでの事前研修では周りの外国人に怯まずに、授業に参加することができました。そのため、事前研修という機会を目一杯生かすことができたと思っています。

ホストファミリーはどのような家族でしたか?どのように過ごしましたか?

ホストファミリーはチェコの移民家族で、ホストマザー、ファザー、ブラザー2人(26歳、23歳)と一緒に暮らしていました。ブラザーはこの他に3人いたのですが、結婚して家を出ていました。
平日は学校から帰って来てから、よく居間で勉強を教えてもらいながらTVを見ていました。休日は一緒に家の近くの山に登ったり、キノコ採りやお散歩によく行っていました。ホストファミリーと一緒にケーキを焼くこともありました。

ホストスクールについて教えてください。

全校生徒が1000人くらいの学校で、家からスクールバスで20分ほどでした。
私は社会科学コースに入っていたので選択授業はなく、フランス語・政治・地理・公民・体育などの授業を受けていました。大学の授業のように空きコマがあったので、その時間は友達に勉強を教えてもらったり、音楽室で友達とおしゃべりをして過ごしていました。授業は先生が読み上げる内容をひたすらノートに写すことが多く、私にとっては絶好のリスニングの練習になっていたのですが、わからない所もあったので、友達の隣に陣取って、助けられながら受けていました。
学校に部活動というものはなかったので、マザーが先生をやっているエアロビクス教室に通っていました。

現地に行ってからの言語の勉強はどのようにしましたか?(到着時の語学レベル、語学力を伸ばすために現地でしたこと)

到着時のレベルはフランス語検定(DELF)の一番下の級であるA1 で、留学当初は「シャンプーを持っている?」の意味を理解するのに2時間かかるほどでした。そのときに「あっ、これは勉強しないと生活できない…。」と危機感が芽生え、それからは分からない単語に出会えば、メモを取り、すぐに聞いたり調べたりしました。
また、私は学校の授業の勉強を現地の子に追いつくくらい沢山しました。レポートなども甘えないでしっかり出していました。そのおかけで、帰国後に受験したDELFでは、仏検準1級に相当するB2に合格することができました。

留学中に大変だったこと、苦労したこと はありましたか?

同じ学校に、フランスに引っ越して来たばかりのロシア人の子がいて、最初は同じ言語レベルだったのですが、彼女はこれから定住するということで、とても努力していて、フランス語のレベルがどんどん離されて行くのに焦ったことがあります。しかし、その姿を見て私も頑張ろうと奮起できたので、彼女がいてくれて良かったと思っています。
また、食事が芋ばっかりで正直飽きました。今ではいい思い出ですが(笑)。

留学中の一番の思い出 はどんなことですか?

冬休みの課題だったレポートを先生に褒められたことです。冬休みは2週間あったので、頑張って5ページくらい書いたんです。そしたら「はるかがクラスの中で一番できていたよ。」とみんなの前で褒められてすごく嬉しかったです!
あと家族で旅行に行った時、ホストファミリーが親族に私のことを「この子が私たちの娘よ」と紹介してくれたことも嬉しい思い出です。ありとあらゆる親族に会う機会をつくってくれて、家族として紹介してもらえることが嬉しかったですね。
帰国最後の夜には、マザーがハンカチにHARUKAと桜の刺繍をしてプレゼントしてくれて、ブラザー達には万年筆をプレゼントしてもらったことも大切な思い出です。

帰国後、受験などで苦労することはありましたか?

英語に関しては文法を忘れ、単語もフランス語と混ざり、少し苦労しました。しかし、それだけフランスに染まることができ、フランス語力が向上したので、マイナスなこととは思いませんでした。
帰国後、英語の授業を受けに塾に通い、AO受験のためにTOEFLの勉強をして、結果無事に英語の筆記試験に合格し希望の大学へ進学できました。

非英語圏に留学したからこその、受験でのメリット等はありましたか?

入試の面接のときに「フランスに留学していた」というと教授が興味を持ってくれました。そこで合否が決まったのかは分かりませんが、印象に残せたと思います。また、履歴書などでは資格の欄にフランス語検定のDELF B2と書けることも、他の人と差をつけられる点だと思います。

今振り返ってみて、自分にとって留学はどのような価値があったと思いますか?

私にとって留学は、自分に自信をつけて、その後、何かを決断する時に後押しをしてくれる経験になりました。
私のホストファミリーは「大丈夫、大丈夫。問題ないよ」が口癖で、何でもポジティブに考える方々でした。そんなホストファミリーと一緒に過ごしたことで、彼らの考え方や価値観が今では私の価値観にもなっていて、自分にとって本当に大きな影響があった経験だったと考えています。

留学する人に伝えたいコトはありますか?

留学は言語を勉強するための手段じゃない。ぜひその国で生活するからこそ、得られるものを大切にしてほしいです!

柴田 瑶香
2013年度フランス派遣生

埼玉県川越市在住。私立浦和明の星女子高等学校2年生時の夏より、EIL高校生交換留学プログラムでフランスのアルザス地方に10ヶ月留学。帰国後3年生に進級。上智大学 総合グローバル学部在学中。