公益社団法人 日本国際生活体験(EIL)

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前原 健太郎(2013年度カナダ派遣生)

自分の挑戦を後押ししてくれる留学経験

留学に興味を持ち始めた時期ときっかけ

もともと日本の高校の同じクラスに男子が2人しかいませんでした。もうひとりの男子は帰国子女だったのですが、アメリカに帰ってしまうことになり、男子ひとりだけでクラスに残るのがすごく嫌で、どうにかここから抜け出したいと思っていた中で選んだのが留学でした。EILを選んだのは、HPを見た時にアットホームな雰囲気だったことと、ワット博士のホームステイや留学をする理念にとても共感したからです。

カナダを選んだ理由を教えてください

留学に行くなら第一に英語力を伸ばしたいと思っていたので、英語圏であることは前提として考えていました。その上で、自然が豊かなイメージがあったこと、アメリカよりも安全な印象があったのでカナダに決めました。

出発前はどのような準備をしましたか

語学については、学校の授業でシャドウイングやディクテーションをしていたのがリスニングを中心とする英語力の基礎をつける上で役立ったと思います。英語のラップを聴くだけでなく、自分でやってみるというのも発音などスピーキングを鍛える方法としてやっていました。語学以外では、日本の紹介ができるように、自分の日常生活を写真つきのアルバムにまとめました。

ホストファミリーとはどのように過ごしていましたか

ひとつ目のホストファミリーは老夫婦で、留学する前に抱いていたカナダの自然に対するイメージ通りの家で、犬やネコだけではなく、馬が4頭、ロバも1頭飼っているような家にホームステイしました。時間がある時は、90エーカー( 約36万m²)ある家の庭で、ホストと三人で馬に乗って散策していました。皿洗いを自分とファザーでやることが多かったのですが、その時にファザーの好きなビートルズのリヴォルバーのアルバムをかけるのがお決まりで、二人で歌いながら皿洗いをしていたのがとても良い思い出です。とても居心地のいい家庭だったのですが、10月に1ヶ月間コロンビアからの留学生がダブルプレイスメントで一緒に暮らしていた時に、二人でとても楽しそうにしている様子を見て、ホストが最後の数ヶ月は兄弟のいる家庭でステイした方がいいのではないかと提案してくれて、ホストチェンジをすることになりました。

ホストチェンジ後のファミリーとは打ち解けることができましたか

ふたつ目のホストファミリーは広大な敷地を持っており、敷地内で20頭ほど牛を放牧していました。牛を移動させる時は家族総出で行うため、自然豊かな環境の中で共に時間を過ごすうちに、打ち解けることができました。ホストブラザーが3人いたため、自分も混じって兄弟ゲンカをするのですが、必ず最後には仲直りして終わるため、兄弟を含めて家族みんなととても仲良く過ごすことができました。

現地ではどのようにして英語を勉強しましたか

現地での生活が始まってすぐに、子ども向けに書かれている聖書を買って、最初の1ヶ月間は、二宮金次郎スタイルで散歩しながら聖書をひたすら読んでいました。そのおかげで、読み終わることには英語がかなりわかるようになっていました。学校の授業やホストとの会話などの日常が英語の勉強になりました。現地の人のスピードが聞き取れるようになるのに3ヶ月ぐらい、家族との会話が英語で満足にできるようになるのには5ヶ月ぐらいかかりました。

学校での授業の様子を教えてください

前期は英語、歴史、会計で、後期は体育、数学、アボリジニアート、通年でメディアアーツの授業を取っていました。歴史の授業では、日本はなぜ真珠湾を攻撃したのか、原爆が落とされたことに対して日本人としてどう思うか。といったことに対して意見を求められました。現地での歴史の授業は、何が起きたのかを学ぶのではなく、なぜそういうことが起きたのか、それによってどのような変化があったのかということを重視していて、それがとても勉強になりました。

学校での友達作りは大変ではなかったですか

最初は友達を作ることが大変でした。留学生としてクラスに入って、チヤホヤされたのは初日だけで、それ以降は見向きもされませんでした。とにかく自分から積極的に話しかけるしかないと思い、授業でわからないところを聞くことから発展させて、音楽などの趣味について会話を広げました。相手が好きなアーティストについて、全く知らなくても「それいいよね!」と返して、話を盛り上げることで打ち解けました。運良く知ったかぶりは一度もバレませんでした。

現地の生活の中で困ったことはありましたか

一つ目のホストのところで飼っていた犬が馬の糞や汚いものを食べてきて、そのまま自分を舐めることがあったり、カビの生えたチーズもカビの部分だけ切り取って食べたりするので、衛生面で気になることは度々ありました。

留学中一番印象に残っていることは何ですか

学校のタレントショーで、ブルーハーツのリンダリンダをホストブラザーのバンドに入れてもらって演奏したことです。全校生徒の前で演奏して、観客も最後の方には一緒に「リンダリンダ」と一緒に歌ってくれました。学校で仲の良い友達がメンバーだったため、日々の練習もずっと楽しくて、本当にいい思い出です。

自分にとって留学はどのような価値があったと思いますか

「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」の言葉の通りで、何事も努力することで成し遂げることができるのだと、教えてくれたものですね。

現在の大学での海外進学と高校留学はどういった点が違いますか

大学でいく一般的な留学や海外進学は、大学生になるとある程度自分の価値観などが形成されているので、その価値観を基に専門的な勉強をするものだと思います。高校留学はホストファミリーと一緒に暮らす中でお互いのライフスタイルや考え方の違いを知ることで、これからの勉強や人生の基礎となる自分の価値観を形成させるものだと思います。僕は高校時代にそういった価値観を留学で形成できたからこそ、今の大学進学がとても充実していると感じます。

前原 健太郎
2013年度カナダ派遣生

茨城県出身。共愛学園高等学校2年時の2013年夏より、EIL高校生交換留学プログラムでカナダのオンタリオ州パースに10ヶ月間留学。帰国後は3年生に復学。現在、イギリスのマンチェスター大学school of social science, politics, philosophy, economicsに在学中。