EILのアメリカの組織であるワールドラーニングが主催、米国国務省・教育文化局(ECA)が後援するプログラムです。
この交流プログラムは日本と韓国の女子高校生に、リーダーシップ研修やボランティア、ホームステイなどを通し、各国が直面している共通のグローバルな課題への意識を高め、リーダーシップの潜在能力を伸ばし、ビジネス、教育、医療、環境保全について自らコミュニティへの関与を助長することを目的としています。同時に、相互の文化についてより正確な理解を深め、相互理解を促進することとなるでしょう。
このプログラムは16歳から18歳までの女子高校生16名(日本・韓国各8名)と4人の引率(日本・韓国各2名)の参加者でアメリカにおいて26日間行われます。米国の女子学生も一部プログラムに参加します。
プログラム日程:2015年8月2日(日)~8月27日(木) 26日間
参加者:16歳から18歳までの女子学生16名(日本・韓国各8名)及び米国女子学生18名
開催場所:1部 リーダーシップキャンプ(ネバダ州タホ湖周辺)
2部 GLEE プログラム(ワシントン州シアトルまたはイリノイ州シカゴ)
3部 Synthesis ワークショップ (ワシントン DC.)
※ プログラム開催から約半年後にはリユニオンカンファレンスが自国で開催され、帰国後の自身の変化、後続のプロジェクトについて話し合います。日程等は参加者に後日案内されます。
リーダーシップキャンプでは、プログラム全体の基礎を学びます。ここでチームビルディング、トラブル解決スキルの習得、世界情勢への認識の向上、コミュニケーション能力を含めたリーダーシップ力の強化について学びます。さらに、テーマで重要な焦点となる分野や地域社会への参加、ビジネスや環境保全についての企業家的アプローチ、後続アクティビティのプロジェクト計画、英語スキルの向上等のこのプログラムのテーマについて検討を始めます。またアメリカでの生活及びホストファミリーと仲良く暮らす方法を深く議論します。
【ロケーション】
ネバダ州Lake Taho Zephyr Point カンファレンスセンターおよびその周辺
タホ湖はサンフランシスコからバスで行くことができ、太平洋を渡りアメリカを初めて経験するには最適な場所です。カンファレンスセンターには宿泊施設、キッチン、研修室、屋外レクリエーション施設等があります。参加者は異文化理解や参加者間の交流促進の為、違う国の参加者とペアになり宿泊します。リーダーシップキャンプでのアクティビティはカンファレンスセンターとネバダ州レノやカーソン等の周辺の地域で行われます。
【プログラム内容】
リーダーシップキャンプでは、主に参加者にチームビルディングやチームワークと呼ばれるグループにおいてのリーダーシップスキルの向上、また責任感、自信、社会変革のためのリーダーシップの価値の発達を目的にワールドラーニングのSIT Graduate Instituteのスタッフによって作られた教育法が使用されます。
【プログラム構成】
- アイスブレイク:グループの結束を強め、プログラムへの集中を促し、ウォームアップをはかる。
- グループディスカッション:アメリカ、日本、韓国の文化や生活の相互理解、プロジェクトのテーマである市民責任、地域参加や紛争転換についての討論。ここでは、基本的な英語の語彙を知り、活きた英語を練習するいい機会となります。
- リーダーシップと現在の問題の勉強会:プロジェクト設計、若者の自立と活性化、ジェンダー、市民参加についてのセッション。
- スキル向上セッション:コミュニケーション術、リーダーシップスキル、文化的能力のセッション。このセッションでは後続プロジェクトの候補となる提案、またそれを実行するにあたり必要なスキルを上達させます。
- 施設訪問:環境保護、ビジネス、教育などについての勉強会と実地見学。
- アメリカ文化体験:映画鑑賞、カーリング、ゴンドラ乗車、ウォータースポーツ、ハイキングなど。
この期間参加者は同世代及び大人のアメリカ人と交流する多数の機会があります。環境保護、ビジネス、技術、教育に携わる企業家とのミーティングや施設訪問では、指導的立場にある女性に特に重点を置きます。地元のお宅に訪問して夕食をごちそうになる晩があります。Late Tahoe High Schoolの女子生徒が、3日間、参加者と一緒に勉強、遊び、交流する機会もあります。
引率教師は生徒と一緒にほとんどのアクティビティに参加しますが、ワールドラーニングのスタッフとの企画会議にも参加し、また別にユースプロジェクトの企画、指導、行動計画の実施の監視のトレーニングも受講します。4つの教育学のワークショップもあります。
参加者は10人のグループに分けられ(日本生徒・韓国生徒各4名、引率各国1名)、シアトルとシカゴでホームステイとプログラムに参加します。このセグメントのプログラムはワールドラーニングのパートナーのWorld Affairs Council of SeattleとWorldChicagoが実地します。また、シアトルとシカゴの各地で6名のアメリカの女子学生が5日間一緒に過ごします。
この期間のプログラムはアメリカ、日本、韓国の学生が教育的また社交的な場で交流する機会となります。
【プログラム内容】
- コミュニティーサービスとボランティア活動
- 地元政府機関、NGO、宗教施設、学校などへの訪問。
- リーダーシップと現在の問題の体験的ワークショップ
- アメリカ文化体験 (現地の若者との交流、文化的なイベント(コンサート、劇場、スポーツ)など)
■■■ シアトル ■■■
プログラムの中心はボランティア活動で、フードバンクなどの作業の中で現地の若者と触れ合う機会があります。アメリカの高校を訪問する予定です。
アクティビティの例
- リールアート。非営利のメディアアートとリーダーシップの9歳から19歳の女子向けのトレーニングプログラム。
- シアトルユースガーデンワークス(ホームレスや危険におかされている若者に機会を与える企業家のマーケットガーデンのプログラム)でのボランティア活動。
- ヤングフィーメルアントレプレナー。20代から30代の起業家女性の為のサポートグループ。
- シアトル見学
引率者用のプログラム
- ユースリーダーの育成について、リクルートから動機づけ、どのようにして組織のなかで問題を提唱するかスタッフや同業者との話しあい。
- レッスンプランや資料の共有
- プログラムリーダーなどと、それぞれの分野でのベストプラクティスや女性の指導についての話し合い。
- 興味のあるエリアに関するシャドーイング。
- シアトル滞在中に開催されている、ヤングアダルトリーダーに適したイベントの情報提供。
■■■ シカゴ ■■■
自転車の修理・再分配のボランティア活動とJapanese-American Service Committeeの若者とのボランティア活動、2つのボランティア活動の機会があります。起業家育成プログラムとしては、売り込みのコンペティション、芸術団体、若者起業センター、女性起業家の指導プログラムなどがあります。学校訪問も予定しています。
引率者のためのプログラムはシカゴテックアカデミー高校及び若者企業センターで同業者からのシャドーイングがあります。
アクティビティの例
- 戦略的コミュニケーションのワークショップとフリースピリットメディアによるセッション。
- Working Bikesでボランティア活動。捨てられた自転車を集め、ローカル、グローバルコミュニティーに再分配。
- Little Black Pearls’。13歳から19歳を対象とするアートビジネスの基礎を教えるヴィジュアルと音楽のアート教育。
- Korean American Resource and Cultural Centerのユースエンパワーメントプログラムに入会した仲間とパブリックスピーキング、スキルの向上またはアクティビティの企画。
【ホームステイ】
GLEEの期間中、参加者はホストファミリー宅に滞在しアメリカでの日常の生活を体験します。
プログラムの最後はグループがワシントンで合流し、4日間のワークショップに参加します。
このワークショップではプログラムで学習、経験したことや今後の課題について話し合う場となります。
総合ワークショップのハイライト
- DOSまたは議会での女性指導者との面会。
- Women in Technologyとのミーティング。このプログラムの説明また現学生または卒業生と面会。
- BUILDでのインタラクティブセッション。BUILDは恵まれない学生に4年間の起業研修、ビジネスデヴェロップメント、中等教育後の準備モデルを提供しています。
- Affinity Labを訪問。Affinity Labは女性の所有するビジネスでビジネスインキュベータ。
総合ワークショップでのアクティビティ
- 総合セッション:スケジュール、写真、日記などを使ってGLEEでの経験をグループで表現。
- グループ対話セッション:プログラムの振り返り、これからのプランについて。
- プロジェクトプランニング:後続プロジェクトの計画ワークショップ、計画と実行のブレインストーミングセッション、プログラムの振り返り。
- 帰国に向けたセッション:帰国後の文化的また精神的課題についてのセッション。
- 国務省:女性指導者との面会をリクエスト中。
- 施設訪問:女性の所有するビジネスや組織の訪問。
- 文化アクティビティ:劇場、スポーツイベント、パーティー。
- 後続プロジェクトのプレゼンテーション:参加者による今後の課題の発表。ディナー及び終了証の授与。
参加者は帰国後にもアラムナイのウェブサイトを通じて交流を続けることができ、引率者も参加者と帰国後の経験や後続プロジェクトの指導者として話す機会があります。また指導者にはワールドラーニングのスタッフと生徒の指導法について話し合いや、BUILDの指導者とビジネススキル向上をサポートする上での経験を話し合う場が用意されています。